◎パイプラインの全長は1443km。ウガンダ北西部で開発中の油田からインド洋に面したタンザニアの港まで原油を輸送する予定。
タンザニア政府は21日、35億ドル規模の原油パイプライン建設計画を承認した。
環境保護団体はこの計画を「人権侵害プロジェクト」と呼び、政府に計画を破棄するよう求めている。
政府によると、パイプラインの全長は1443km。ウガンダ北西部で開発中の油田からインド洋に面したタンザニアの港まで原油を輸送する予定だ。
建設には両国の承認が必要であり、ウガンダ政府は先月、建設工事を主導する共同企業体(JV)に許可証を交付した。
ウガンダ政府は工事を遅滞なく進めるよう企業に求めた。
ウガンダの地元メディアによると、油田とパイプライン計画の総工事費は約100億ドル。
一方、工事に反対する環境保護団体や活動家はこの地域の生態系と多くの市民の生活が脅かされていると懸念を示し、抗議デモを続けている。
パイプライン建設は中国海洋石油集団(CNOOC)、仏石油大手トタルエナジーズ、およびウガンダの国営石油会社が請け負う。