◎イスタンブール警察は在スウェーデン領事館、オランダ領事館、市内の教会やシナゴーグへのテロ攻撃を計画したとされるグループを逮捕した。
トルコ、イスタンブールの警察官(Getty Images)

トルコの警察当局は5日、イスラム国(ISIS)とつながりのある15人を逮捕したと発表した。

国営アナトリア通信によると、イスタンブール警察は在スウェーデン領事館、オランダ領事館、市内の教会やシナゴーグへのテロ攻撃を計画したとされるグループを逮捕したという。

アナトリア通信は警察関係者の話を引用し、「15人を逮捕したが、具体的なテロ計画は現時点では確認できていない」と報じた。

当局によると、逮捕された15人は南アジアや中央アジアで活動するISISの関連組織「IS-K(イスラム国ホラサン)」から攻撃の指示を受けた可能性があるという。

IS-Kはアフガニスタンの自爆テロに多数関与し、シーア派の少数民族だけでなくタリバンの戦闘員にも攻撃を仕掛けている。

一方、スウェーデンとオランダでは極右活動家がイスラム教の聖典コーランを燃やしたり破いたりしたことから、これに反発する抗議デモが中東各国で行われている。

国際司法裁判所(ICJ)があるオランダ・ハーグでもコーランの写しを燃やす集会が開催された。

欧米各国は今週、治安の悪化により安全上の懸念が高まっているとして、イスタンブールの領事館を一時的に閉鎖した。

トルコ外務省はこの措置に反発し、「領事館を閉鎖した国は脅威に関する具体的な情報を共有せず、トルコに嫌がらせをしている」と批判した。

トルコはスウェーデンのNATO加盟に反対しており、加盟30カ国の結束を脅かしている。

イスタンブールの中心部で昨年11月に発生した爆弾テロでは6人が死亡、数人が負傷した。トルコ政府はこのテロにクルド人武装勢力が関与したと主張しているが、シリアなどに拠点を置くクルド人指導者は関与を否定している。

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