◎この男はシリアの首都ダマスカス近郊にあるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの警備を担当していたとされる。
オランダの検察当局は17日、シリア内戦でイスラム国(ISIS)の警備主任を務めたとされるシリア人の男を逮捕したと発表した。
検察庁は声明で、「容疑者はシリアの戦争犯罪に関与した疑いがある」と述べている。
同庁によると、警察はロッテルダムの東方約50kmに位置する集落で男を拘束したという。年齢は37歳、氏名は明らかにしていない。
同庁は声明の中で、「この男は2015年から2018年にかけて、ISISの警備部門を管理する地位にあった疑いがもたれている」と説明している。
男はシリアの首都ダマスカス近郊にあるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの警備を担当していたとされる。
検察庁によると、男は2019年にオランダに亡命を申請し、その後南ホランド州に定住したという。
男は2月20日にハーグの裁判所に出廷する予定。警察は認否を明らかにしていない。
オランダ当局がシリア内戦に関与した個人を逮捕したのはこれが初めてではない。
地裁は昨年、シリア反体制派「ヌスラ戦線」の元高官とされるシリア人兄弟に有罪を言い渡した。