◎警察当局は先週、ロシアから不法入国した外国人を拘束したと発表した。
ノルウェー当局は16日、ロシアの民間軍事企業ワグネルの元幹部とされるロシア人男性が亡命を希望していると明らかにした。
AP通信によると、ノルウェー移民局はアンドレイ・メドベージェフ(Andrey Medvedev)氏がノルウェーに避難していることを認めたという。
同局は安全保障とプライバシー保護法に基づき、これ以上の詳細は提供できないとした。
メドベージェフ氏の弁護士も依頼人がノルウェーへの亡命を希望していると認めたようだ。
弁護士はAPに、「依頼人はノルウェー警察の管理下に置かれ、オスロに移送された」と説明した。
地元メディアもメドベージェフ氏の件を繰り返し報じているが、警察はこの件に関する声明を出しておらず、質問にも応じなかったという。
警察当局は先週、ロシアから不法入国した外国人を拘束したと発表した。
警察は外国人の名前を明らかにせず、国境警備隊が拘束したと説明している。メドベージェフ氏とみられる外国人は国境近くにある民家を訪ね、助けを求めたという。
警察は声明の中で、「ロシア国境警備隊から12日遅くに何者かが不法に国境を越えたことを示す痕跡が見つかったと連絡を受けた」と述べている。
ノルウェー通信(NTB)は16日、警察筋の話を引用し、「この外国人は昨年7月6日にワグネルを離反して以来、逃亡を続けているメドベージェフ氏とみられる」と報じた。
またNTBは「この外国人はワグネルとその活動、プーチン(Vladimir Putin)大統領に近い実業家であるワグネル創設者のプリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏について、知っていることをすべて話す用意ができていると証言した」と報じている。
ワグネルはウクライナ侵攻に参戦し、東部戦線で攻勢を強めているとされる。
ワグネルはロシアの刑務所で受刑者を採用し、前線に派遣している。また、一部のアフリカ諸国でも影響力を強め、主に軍事政権と同盟関係を構築することで石油、天然ガス、金、ダイヤモンド、その他の貴重な資源を入手しているとみられる。