◎労組は労働条件の改善とコロナ封鎖時の給与の支払いを求めている。
ケニア、首都ナイロビの国際空港(Getty Images)

ケニア航空のパイロット労組は4日、労働条件の改善を求めるストライキを5日から開始すると発表した。

ケニア航空はケニア政府とKLMオランダ航空が所有するアフリカ最大の航空会社だが、コロナウイルスの感染拡大で赤字に陥り、現在は政府の支援で何とか経営を維持している。

ケニアパイロット協会(Kalpa)は声明で、「経営陣と数回会合したが、何の進展もなかった」と述べている。

Kalpaによると、5日の現地時間午前6時にストを開始し、首都ナイロビにあるジョモ・ケニヤッタ空港のケニア航空便はすべて欠航になるという。

Kalpaの書記長は声明の中で、「経営陣は他の選択肢を示さなかった」と指摘している。「我々は2週間以内に他の案を提示するよう求めましたが、会社は無視しました」

労組は労働条件の改善とコロナ封鎖時の給与の支払いを求めている。

会社側は4日、労組の要求を批判し、受け入れれば経営が成り立たなくなると反論した。

ナイロビの裁判所は10月31日にKalpaのスト通知を無効とする判決を出したが、組合員はストを決行すると主張している。

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