◎アーダーン首相はオーストラリアで開催される環境サミットに先立ち、南極を視察した。
ニュージーランドのアーダーン(Jacinda Ardern)首相が27日、南極大陸を探索した。
アーダーン氏はオーストラリアで開催される環境サミットに先立ち、南極を視察した。このサミットにはEUの代表団などが参加する予定だ。
アーダーン氏は英国人探検家アーネスト・シャクルトン(Ernest Shackleton)の小屋で記者の取材に応じ、「まさかここに来ることができるとは想像もしていなかった」と語った。
またアーダーン氏は開設から65年を迎えたアムンゼン・スコット基地についても言及した。この観測基地は数年後に再建される予定である。
活動家たちは南極に新たな海洋保護区を設定し、乱獲を防止する規則を作るよう求めているが、ロシアがそれを阻む可能性があると懸念している。ロシアは昨年、科学者が提案した漁獲制限を拒否した。
米国は今年、ロシアと中国が新たな海洋保護区の設定を妨げていると批判したが、中国とは問題解決に向けて努力することを目標としている。
NZ政府一行と一緒に現地入りしたジャーナリストによると、軍用貨物機は天候不良で着陸に苦労したという。一行は25日に現地入りする予定だったが、この影響で日程変更を余儀なくされ、26日に何とか着陸に成功した。
アーダーン氏は29日に帰国する予定である。
アーダーン氏は、「南極の科学者や乗組員は地球温暖化の影響を特に強く感じている」と語った。
またアーダーン氏は、「NZは南極大陸の問題で主導的な役割を担うことができる」と強調した。
世界は石油、鉱物、水産資源などをめぐって対立している。専門家は「南極大陸もその一部になる」と警鐘を鳴らしている。