◎米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、ロスリンは勢力を弱め、一晩で温帯低気圧に変わると予想されている。
2022年10月23日/メキシコ、ハリスコ州近郊の道路(ロイター通信)

メキシコの気象当局は23日、ハリケーン「ロスリン(Roslyn)」がカテゴリー3の勢力で西部ナヤリット州に上陸し、太平洋岸の広い範囲に大雨と洪水をもたらしたと報告した。

米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、ロスリンは勢力を弱め、一晩で温帯低気圧に変わると予想されている。

<ハリケーンのカテゴリー>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)

ナヤリット州とハリスコ州の沿岸地域は大荒れとなり、一部地域では道路の冠水も報告された。

ナヤリット州政府によると、一部地域で民家の損壊が報告されたものの、死者は今のところ確認されていないという。

風雨が収まった地域の住民は掃除を開始している。SNSには泥をかき出す人々の写真や動画が多数投稿された。

ハリスコ州でも洪水と停電が発生したが、州知事によると、被害は軽微とのこと。死者も確認されていない。

ハリスコ州政府はSNSに声明を投稿。避難先から自宅に戻る際は道路の冠水や断線した配電線などに注意するよう呼びかけた。

地元メディアによると、太平洋岸の空港もフライトを再開したという。

ナヤリット州とハリスコ州の10以上の自治体がロスリン上陸に備え、緊急避難所を設置した。

メキシコのハリケーンシーズンは5月から11月まで続く。

今年5月のハリケーンアガサでは11人が死亡している。

NHCによると、この地域の今年のハリケーンの威力は平年並み。発生数は平年を上回ると予想している。

2022年10月23日/メキシコ、ハリスコ州近郊の道路(Getty Images/AFP通信)
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