◎死傷者は確認されていない。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は21日、イスラエル軍が首都ダマスカスおよび南部地域を空爆したと発表した。
SANAによると、死傷者は確認されていないという。
SANAは軍当局の話を引用し、「イスラエル軍は21日未明にダマスカス近郊の軍事拠点にミサイルを撃ち込んだが、シリア軍はその大半を撃墜した」と報じている。
地元ラジオ局はダマスカス国際空港近くにミサイルが着弾したと報じた。
南部地域に対する攻撃の詳細は明らかにされていない。
イスラエル軍がシリア領内を空爆したのは約1カ月ぶり。9月17日のダマスカス国際空港とその近郊に対するミサイル攻撃では兵士少なくとも5人が死亡したと報告されている。
イスラエルはアサド(Bashar al-Assad)大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。
しかし、イスラエル軍はアサド政権と密接に連携しているレバノンのイスラム過激派組織ヒズボラや、イランとつながりのある複数の民兵を攻撃していることはおおむね認めている。
イスラエル政府はイランとシリアが連携を強化した可能性があると懸念している。北部アレッポの空港に対する先月初めの攻撃は、イランの兵器がシリア国内に持ち込まれているという懸念を受け実施された。