◎バスは13日の昼過ぎに中部モプティ州の小さな集落の道路で爆発したと伝えられている。
マリの軍事政権は14日、中部モプティ州で旅客バスが爆発し、少なくとも11人が死亡、多くが重傷を負ったと明らかにした。
地元警察や情報筋によると、バスはイスラム過激派組織が設置したと思われる地雷または即席爆発装置(IED)に接触した可能性があるという。
バスは13日の昼過ぎにモプティ州の小さな集落の道路で爆発したと伝えられている。
AFP通信はこの地域で活動する団体の話を引用し、「ボランティアが9人の遺体を収容した」と報じている。
地元の警察官はAFPの取材に対し、「少なくとも11人が死亡、多くの乗客が重傷を負った」と説明したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
地雷とIEDは過激派が好んで使用する武器のひとつである。これらの爆弾は接触することで爆発したり、遠隔操作で爆発させることもできる。
マリ軍はサハラ砂漠以南のサヘル地域で活動する過激派と何年も戦っている。
国連マリ多面的統合安定化ミッション(MINUSMA)の報告書によると、マリ国内で今年、地雷またはIEDの爆発で死亡した人は8月末時点で72人に達し、その4分の1が民間人だった。
サヘル地域で進行中の紛争はこの数カ月で激しさを増し、多くの民間人と兵士が犠牲になった。国連によると、マリ、ニジェール、ブルキナファソで今年イスラム過激派に殺害された民間人は7月末時点で2000人を超え、昨年の通年を上回った。