◎武装勢力は9月30日にシスタンバルチスタン州の州都ザヘダンのモスクで礼拝者に紛れて移動し、警察署に攻撃を仕掛けた。
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イランの国営メディアは1日、武装勢力が南東部シスタンバルチスタン州の警察署を襲撃し、イラン革命防衛隊(IRGC)の兵士4人を含む19人が死亡、30人以上が負傷したと報じた。
国営イラン通信(IRNA)によると、武装勢力は9月30日にシスタンバルチスタン州の州都ザヘダンのモスクで礼拝者に紛れて移動し、警察署に攻撃を仕掛けたという。
IRNAは州知事の声明を引用し、「IRGCの兵士4人を含む19人が死亡、ボランティア民兵など32人が負傷した」と報じた。
この攻撃が首都テヘランでクルド人女性のアミニ(Mahsa Amini)さんがヒジャブを適切に着用しなかったという理由で道徳警察に殴り殺された事件の抗議デモに関連しているかどうかは不明である。
シスタンバルチスタン州はアフガンおよびパキスタンと国境を接し、麻薬密売組織、少数民族バルチ族の反乱軍、スンニ派イスラム教の過激派による暴力が絶えない地域として知られている。
IRNAによると、IRGCの情報部部長が戦闘に巻き込まれて死亡したという。
アミニさんの死に抗議するデモは事件から2週間以上経った今も続き、一部地域では暴動に発展している。アミニさんは今月13日、テヘランを訪問中にヒジャブを適切に着用しなかったという理由で道徳警察に殴られ、パトカーに頭を叩きつけられ、車内で暴行を受け、昏睡状態に陥り、3日後に死亡した。
デモ隊は道徳警察の暴力だけでなく、女性を軽視する法律にも抗議している。
IRNAは9月17日のデモ開始以来、警察官を含む少なくとも41人が死亡したと報じている。しかし、ノルウェーに拠点を置く人権団体イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)は9月30日、「子供を含むデモ参加者少なくとも83人が治安部隊に殺害された」と報告した。