◎コートジボワールは国連マリ多面的統合安定化ミッション(MINUSMA)に部隊を派遣している。
マリ軍の兵士(Michele Cattani/AFP通信/Getty Images)

コートジボワール政府は11日、マリで今年7月に拘束された自軍の兵士46人について、マリ軍が提示した解放条件を非難した。

大統領府の関係者はAFP通信の取材に対し、「マリはPKO部隊を人質にとり、交渉を有利に進めようとしている」と説明した。

またこの関係者は「交渉で問題解決の糸口を探る」と強調した。

コートジボワールは国連マリ多面的統合安定化ミッション(MINUSMA)に部隊を派遣している。政府は7月、マリに小隊を派遣した。

しかし、マリの軍事政権は小隊の兵士49人を外国の傭兵とみなし、安全保障に脅威を与えたという理由で拘束、起訴した。マリの裁判所は、「マリの防衛・治安維持任務はマリ軍が担う」と述べている。

マリ軍は今月初め、49人のうち3人(女性兵)を人道的理由で釈放した。

マリ軍の動きは西アフリカの緊張を高めている。

マリ軍は49人を拘束した理由について、「命令を裏付ける書類も持っていなかった」と説明しているが、事実か否かは不明。

46人の解放に向けた交渉は進行中と伝えられている。

AFP通信は情報筋の話を引用し、「マリ軍はコートジボワール政府に対し、この事件の責任を認め、兵士の派遣は間違いだったと公式声明を出すよう求めている」と報じた。

またマリ軍はコートジボワール政府に、マリ国内で活動し指名手配されているコートジボワール人2人の引き渡しを求めているようだ。

コートジボワールは2つの要求を拒否し、兵士解放に向けた交渉を継続するとしている。

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