◎ボランティアは瓦礫を素手で除去し、行方不明者を探している。
2022年9月7日/シリア、北部アレッポ、行方不明者を探すボランティア(AP通信)

国営シリア・アラブ通信(SANA)は7日、北部アレッポで5階建てビルが崩壊し、子供3人を含む少なくとも11人が死亡したと報じた。

SANAによると、このビルは違法建築物とみられ、7日夕方に突然崩壊したという。ボランティアたちは女性7人、子供3人、高齢者1人の遺体を収容した。

SANAは医療当局者の話を引用し、「少なくとも2人が救助され、まだ多くの住民が瓦礫の下に取り残されている可能性が高い」と報じている。

地元政府は7日、この崩壊事故ですぐ隣の7階建てビルも崩壊する恐れがあると警告した。SANAによると、このビルの住民は全員避難したという。

ボランティアは瓦礫を素手で除去し、行方不明者を探している。

一方、SANAは地元議員の話を引用し、「このビルは違法に建てられたもので、さらに戦争の影響でひどく損傷していた」と報じた。

アレッポはかつて反政府勢力の管理下に置かれていた。ロシアとイランの支援を受けるアサド政権は2016年末にアレッポを奪還したが、復興作業はほとんど進まず、戦闘で破損された一部の建物が避難所として利用されている。

2011年3月に勃発したシリア内戦の犠牲者は40万人近くに達し、国土の大部分は廃墟と化し、人口の半数以上が避難民になり、数百万人が近隣諸国に逃亡した。

アレッポはシリア最大の都市で、かつては商業の中心地であった。

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