◎2人は28日未明、北部フンダシオン市内を車で運転中、オートバイに乗った男たちに撃たれた。
コロンビア、首都ボゴタの住宅街をパトロールする警察官(Getty Images)

コロンビア警察は29日、北部フンダシオンでジャーナリスト2人が何者かに殺害されたと発表した。

地元警察によると、2人は28日未明、フンダシオン市内を車で運転中、オートバイに乗った男たちに撃たれ、死亡したという。

警察の報道官は記者会見で、「2人はフンダシオンのコミュニティラジオ局を運営し、地元のニュースやイベント情報を発信していた」と述べた。

また報道官は、「2人の仕事と今回の襲撃が関連しているかどうかまだ分からない」とした。

AP通信によると、殺害された2人のうち1人はフンダシオンの情報を発信するニュースサイトを運営し、最近、市政府の報道官に採用されたという。

一部の地元メディアは警察筋の話を引用し、「2人は週末に参加したイベントで喧嘩に巻き込まれた」と報じている。

コロンビアはアメリカ大陸でメキシコに次いでジャーナリストの死者数が多い国である。

国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」によると、コロンビアでは2016年以降、少なくとも9人のジャーナリストが仕事を理由に殺害されたという。

コロンビア政府は2016年にコロンビア革命軍(FARC)と和平協定を結んだものの、右派の準軍事組織や複数の左翼ゲリラが関与する50年におよぶ内戦を終結させることはできていない。その犠牲者は45万人以上と推定されている。

1990年代から2000年代初頭にかけては、ジャーナリストの死者数が2倍に増加し、全国紙の本社が自動車爆弾で爆破される事件も発生した。

国際NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は29日、事件を厳しく非難し、政府に対し、報道の自由を保障するための取り組みを強化するよう求めた。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク