◎ヤスノホロドカ村はキエフの西約50kmに位置する小さな村で、ロシア軍の砲撃を受けた地域のひとつである。
ウクライナから国外に避難した市民は400万人を超え、一部のペットも飼い主と一緒に隣国ポーランドやその他の欧州諸国に脱出した。
しかし、多くの飼い主がペットと一緒に避難することを諦め、その多くが自宅や国境付近に放置されている。
首都キエフのボランティアグループは、郊外の村に放置された民間動物園の動物を保護するために奮闘している。
救助活動に参加したムハノフ氏は米ABCニュースの取材に対し、「ウクライナ兵に物資を届けるボランティアをしていたところ、キエフの郊外でヤスノホロドカ・ファミリー・エコパークを発見した」と述べた。
ヤスノホロドカ村(Yasnohorodka)はキエフの西約50kmに位置する小さな村で、ロシア軍の砲撃を受けた地域のひとつである。
ムハノフ氏によると、動物園の一部は損壊し、ラクダやダチョウなどが放置されていたという。一部の動物は負傷し、餓死したものもいた。
ムハノフ氏がフェイスブックに投稿した動画は広く共有され、その後、ムハノフ氏は動物園のオーナーから連絡を受け、動物たちを助けてほしいと依頼されたという。
AP通信は衰弱したポニーが救助されたと報じている。
ムハノフ氏は動画の中で衰弱したダチョウの頭をなで、最期を看取った。
ムハノフ氏はABCに、「近くの町は2日前にロシア軍から解放されたため、オーナーは数日中に動物園に戻り、動物たちを避難させたいと考えています」と説明した。
AP通信などによると、ヤスノホロドカ・ファミリー・エコパークから救助された一部の動物はキエフの安全な場所に移されたという。
ムハノフ氏は、「園のオーナーと職員は地域一帯がロシア軍の爆撃を受けたため、動物を置いて避難せざるを得なかった」と説明した。
ウクライナ軍によると、ロシア軍はヤスノホロドカ村とその周辺から撤退したため、地域の安全はひとまず確保できたという。現地で動物の救助作業にあたった兵士はABCに、「動物の避難が完了するまで地域一帯の見回りを続ける」と述べた。
飼い主は31日までに動物園に戻る予定と伝えられている。