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▽25年4月のインフレ率は3.93%。目標範囲内に収まっていた。
メキシコ、首都メキシコシティの市場(Getty Images/AFP通信)

メキシコの消費者物価指数(CPI)が上昇に転じ、トランプ関税が経済の不確実性が高まる中、多くのアナリストがメキシコ経済の悪化に警鐘を鳴らしている。

統計局が22日に公開したデータによると、25年5月前半のインフレ率は市場の予想に反して前年比4.22%増となった。ロイター通信のアナリストは4.01%と予想していた。

中銀の目標値は2~4%である。

25年4月のインフレ率は3.93%。目標範囲内に収まっていた。

25年第1四半期(1~3月)のGDP伸び率は市場の予想を上回り、前年比プラス0.2%。テクニカル・リセッションを回避した。

農業の成長が製造業とサービス業の落ち込みを相殺し、一部のアナリストが予想していたクニカル・リセッションは何とか回避したが、経済全体は依然として弱さを示している。

25年5月前半のインフレ率は鶏肉価格の上昇というサプライズもあり、前月15日比で0.09%上昇。変動の少ないコア物価指数は0.16%上昇した。

中央銀行は先週、3会合連続で政策金利を0.5%引き下げ、8.50%に設定した。

中銀は声明で、「米政権による経済政策の変更が予測に不確実性を加えている」と述べ、一連の関税政策がインフレ率を押し上げる可能性があると警告した。

市場は中銀が6月の金融政策決定会合で再び利下げすると見ている。財務省は25年のGDP伸び率をプラス1.5~2.3%と予想。市場は26年3月時点の政策金利を7.75%と予想している。

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