◎セントクロイ島の人口は約4万1000人。発電・送電設備の経年劣化が進み、停電が常態化している。
米領バージン諸島、セントクロイ島の海岸(Getty Images)

米領バージン諸島のセントクロイ島全域で停電が発生し、官公庁舎や学校が閉鎖された。現地メディアが8日に報じた。

セントクロイ島の電力公社によると、島内最大のディーゼル火力発電所で障害が発生し、送電できなくなったという。

中央政府は8日の声明で、「作業員が問題解決に当たっている間に別の障害が発生し、停電エリアが島全域に拡大した」と明らかにした。

セントクロイ島の人口は約4万1000人。発電・送電設備の経年劣化が進み、停電が常態化している。

電力公社が保有する発電機は経年劣化とメンテナンス不足により、大規模停電に対応できないとみられる。

地元テレビ局は関係者の話しとして、「電力公社はディーゼル火力発電所が停止した後、別の発電機で応急復旧を試みたが、失敗に終わった」と伝えている。

停電が解消する目途は立っていない。

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