◎ゲレロ州は同国で最も危険な地域のひとつであり、複数の麻薬カルテルが10年以上前から血生臭い縄張り争いを繰り広げてきた。
メキシコ、南部ゲレロ州アカプルコの通り(AP通信)

メキシコ南部ゲレロ州の警察当局は13日、市長選に立候補していた候補が何者かに殺害されたと明らかにした。

それによると、チラパ市の市長選に立候補していたモラレス(Tomás Morales)さんは12日遅く、自宅近くで何者かに射殺されたという。

与党・国家再生運動(MORENA)はモラレスさんを公認候補に指名する予定だった。

州検察によると、モラレスさんは自宅近くで撃たれ、現場で死亡が確認されたという。

ゲレロ州は同国で最も危険な地域のひとつであり、複数の麻薬カルテルが10年以上前から血生臭い縄張り争いを繰り広げてきた。昨年10月末には市内の高速道路で警察官13人の遺体が見つかっている。

今月初めには別の市長選に立候補していた候補が銃撃を受け死亡。容疑者は捕まっていない。

隣接するミチョアカン州でも先月下旬、市長選に立候補していた2人が正体不明の武装集団に射殺された。

地元メディアによると、地方選に立候補した候補が殺害されたのは今年6人目だという。

スポンサーリンク