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▽23年後半から24年前半にかけての深刻な干ばつにより、パナマ運河は通行制限を実施、その結果、通行料の値上げを余儀なくされた。
パナマ運河を航行する貨物船(Getty Images)

パナマ運河庁は10日、先月パナマ運河を通過した船舶の数が1日平均33.7隻、計1045隻に減少したと発表した。

2月の通過数は1日平均34.8隻であった。

同庁は声明で、「1月の32.6隻は上回ったが、政府が許可している最大隻数は下回った」と述べた。

24第3四半期(7~9月)に干ばつによる通行制限を解除して以来、パナマ運河の通航料は低下しているが、それでも1日最大36隻を大幅に下回っている。

運河庁によると、今年の通航料は昨年を15%下回っている。

23年後半から24年前半にかけての深刻な干ばつにより、パナマ運河は通行制限を実施、その結果、通行料の値上げを余儀なくされた。

トランプ(Donald Trump)米大統領はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、パナマ政府に運河の管理権を米国に返還するよう求めている。

またトランプ氏は「パナマ政府が約束を破り、運河を中国に譲り渡した」と主張。返還しなければ「相応の措置を取る」と警告してきた。

パナマ運河は政府機関であるパナマ運河庁によって管理されている一方、運河の両端にある2つの港は香港の複合企業CKハチソン・ホールディングスが運営権を保有している。

CKハチソンは先月初め、パナマの資産を含む228億ドルの港湾事業の大部分を米国の投資会社ブラックロック率いる連合体に売却することで合意したと発表。米政府はこれを歓迎し、中国は不満を表明した。

トランプ氏は中国や香港の企業が安全保障上のリスクであると判断されれば、「必要な措置」を取ると警告している。

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