◎中南米とアフリカの移民を乗せたバスは先月15日、西部のコスタリカ国境付近で崖下に転落。40人近くが死亡した。
2023年2月16日/パナマ、西部のコスタリカ国境付近、崖に転落し大破したバス(Getty Images)

パナマ政府は17日、先月発生したバス事故で亡くなった引き取り手のない13人の遺体を埋葬した。

中南米とアフリカの移民を乗せたバスは先月15日、西部のコスタリカ国境付近で崖下に転落。40人近くが死亡した。

地元メディアによると、17日に埋葬された13人はハイチ、エリトリア、ナイジェリア出身者。当局は親族を探したが、発見できなかったという。

13人はコスタリカ国境近くの墓地に埋葬された。その他の犠牲者の遺体は家族や関係者に引き渡された。

バスに乗っていた移民67人はコロンビアから国境の危険な密林地帯「ダリエン地峡(Darien Gap)」を横断し、パナマ西部に到達。当局に保護され、バスで亡命を申請できる施設に移動する途中、事故に遭った。

パナマ政府は事故を受け、移民移送用バスの運行を中止した。

この地域から米国を目指す亡命希望者たちはコロンビアとパナマの間にあるダリエン地峡を超えて西部からコスタリカに入る。

パナマ当局によると、2020年にダリエン地峡を通過した移民は25万人以上。今年はすでに5万人がこのルートを通ったと推定している。

パナマ政府は国境通過をおおむね許可している。コスタリカに入った移民はメキシコを超えて米国南部のテキサス州などを目指す。

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