メキシコ、「不妊化ハエ」生産施設建設へ、スクリューワームハエ症対策
スクリューワームハエ症はハエの幼虫が皮膚や組織に寄生し、組織を破壊することで感染する病気。主に動物(特に家畜)が感染し、ヒトが感染することもある。
.jpg)
メキシコ政府は7日、同国南部に5100万ドルのスクリューワームハエ症(蠅蛆症)対策施設を建設すると発表した。
農業省は声明で、「米国との共同プロジェクトであるこの施設は26年上半期の完成後、週に1億匹の不妊化ハエを生産する予定である」と述べた。
スクリューワームハエ症はハエの幼虫が皮膚や組織に寄生し、組織を破壊することで感染する病気。主に動物(特に家畜)が感染し、ヒトが感染することもある。
不妊化ハエの放飼はスクリューワームを持つ野生ハエの繁殖個体群を減少させると期待されている。
米国は2100万ドルを負担。残り3000万ドルはメキシコが支出する。
米国は24年11月、メキシコでスクリューワームが発見されたこと受け、家畜の輸入を停止。農務省はその後、家畜の健康状態を評価する新しいプロトコルに基づき、25年2月に制限を解除していたが、5月に再び輸入を停止した。
米農務省は6月30日、メキシコ産牛、馬、バイソンの輸入を段階的に再開すると発表した。
米当局は7日から輸入を段階的に再開。最初の再開地は南部アリゾナ州ダグラスとなる。