◎シナロア州には世界最大の麻薬組織「シナロアカルテル」の本拠地があり、誘拐事件が多発している。
メキシコのギャング(Getty Images)

メキシコ当局は23日、北西部シナロア州の犯罪組織に誘拐された人質18人を救出したと明らかにした。

シナロア州知事室はSNSに声明を投稿。「治安当局が子供9人と大人9人を救出した」と書き込んだが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

シナロア州には世界最大の麻薬組織「シナロアカルテル(Sinaloa Cartel)」の本拠地があり、誘拐事件が多発している。

同州知事によると、警察と陸軍による人質救出作戦は継続中で、残り7人の行方を捜しているという。

同州の州都クリアカンとその他の地区では22日、複数の誘拐事件が発生。警察は少なくとも3家族が正体不明の武装集団に拉致されたと報告している。

23日に救出された18人が22日の被害者かどうかは明らかになっていない。

中央政府はシナロア州に陸軍の特殊部隊や州兵などを派遣。行方不明者の捜索に当たっている。

同州では21日にも身元不明の3人が殺害される事件が発生。この事件にも正体不明の武装集団が関与したとみられるが、詳細は不明だ。

同州を含む北部の米国国境地域ではシナロア・カルテルや麻薬組織「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」を含む複数の麻薬カルテルやギャングが縄張り争いを繰り広げている。

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