◎オブラドール政権は3年前、北部の石炭火力発電所の再稼働を許可し、小規模な炭鉱から優先的に石炭を購入する計画を制定した。
メキシコのリチウム鉱床と精製所(Getty Images)

メキシコ北部の違法炭鉱で鉱夫を下ろすエレベーターのケーブルが切れ、2人が死亡した。地元当局が18日、明らかにした。

それによると、事故は北部コアウイラ州の炭鉱の坑道で発生。ケーブルの不具合によりバケットが落下し、乗っていた鉱夫2人が死亡した。

この炭鉱は規制当局の許可を得ずに操業していたとされる。

AP通信は関係者の話しとして、「救助隊が鉱夫2人の遺体を収容した」と伝えている。

コラウイラ州の炭鉱では昨年にも大きな事故が発生している。大雨による洪水で炭鉱が水没し、鉱夫10人の死亡が確認された。

2021年にも同様の事故で7人が死亡している。

オブラドール政権は3年前、北部の石炭火力発電所の再稼働を許可し、小規模な炭鉱から優先的に石炭を購入する計画を制定した。これにより、10年前に国会が禁止しようとした危険な違法採掘も復活した。

一部の炭鉱は非常に狭く、一度に2、3人しか入れない。このような炭鉱の安全意識は非常に低く、送風口や補助坑道すらないところも珍しくない。

地元メディアによると、このような炭鉱で使用されるエレベーターは古い自動車のエンジンなどで稼働しているという。

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