◎女性たちは今月7日、グアナフアト州近郊の道路で姿を消した。
2022年8月30日/メキシコ、首都メキシコシティ、「強制失踪の被害者のための国際デー」のイベント(Eduardo Verdugo/AP通信)

メキシコの検察当局は17日、中部グアナフアト州で今月7日から行方不明になっていた女性6人の遺体を発見したと発表した。

州検察によると、6人の遺体はバラバラに粉砕され、焼かれ、肉片はほぼ残っていなかったという。

女性たちは今月7日、グアナフアト州近郊の道路で姿を消した。

州検察の報道官は記者会見で、「警察は16日に複数の民家を家宅捜索し、骨を発見した」と語った。報道官によると、女性たちは処刑された後に切り刻まれ、焼かれた可能性が高いという。これは麻薬カルテルの常套手段である。

報道官は「カルテルまたはギャングは6人を拉致・殺害した」と述べた。

DNA検査の結果、行方不明になっていた6人のうち5人の型と一致し、さらに検査が進められている。

報道官によると、警察は家宅捜索した物件から銃、爆発物、薬物を押収したという。また、ある民家にはビニール袋に包まれた男性の遺体が遺棄されていた。

報道官は「この事件と他の殺人事件に関与したとされる14人が逮捕された」と明らかにした。容疑者のうち少なくとも5人は米国と国境を接する北東部タマウリパス州の住民で、そのうち1人はホンジュラス人だった。

タマウリパス州では複数の麻薬カルテルが支配権を争っている。

警察は9日に女性たちが行方不明になったことを公表していた。

グアナフアト州は複数の麻薬カルテルとギャングが活動する地域のひとつであり、「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」と地元のギャングが縄張り争いを繰り広げている。

また同州では世界最大の麻薬組織「シナロアカルテル(Sinaloa Cartel)」の支援を受けるギャングも活動している。

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