◎5人の遺体は未舗装道路に乗り捨てられた車の中に放置されていた。
メキシコ、首都メキシコシティの警察(Getty Images)

メキシコ中部グアナフアト州で大学生5人の遺体が発見された。警察当局が4日、明らかにした。

それによると、5人の遺体は未舗装道路に乗り捨てられた車の中に放置されていたという。

グアナフアト州政府はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「5人が殺害されたことは明らかであり、警察に徹底捜査を要請した」と書き込んだ。

5人の死因と身元は明らかにされていない。

警察によると、遺体は同州郊外の田園地帯で3日に発見されたという。この近くには5人が通っていた大学がある。

ラティーナ大学は4日、5人が同大学の学生であったと発表。追悼の意を表し、4日の講義をすべて中止した。

一部の地元メディアは5人が射殺されたと報じている。

グアナフアト州では世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」や№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって長年抗争を繰り広げてきた。

ラティーナ大学の近くで今年6月に発生した爆弾攻撃では州兵1人が死亡している。犯行声明を出した組織は確認されていない。

州兵と警察の合同チームは「車内に遺体らしきものがある」という匿名の通報を受け現場に急行。対象の車両に近づくと突然爆発し、州兵らを吹き飛ばした。

地元メディアによると、ラティーナ大学のある地域ではシナロア・カルテルとつながりのあるギャングと湾岸カルテルが支配権を争っている。

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