◎遺体は刃物で切り刻まれ、町のイベントホールの床下に隠されていた。
メキシコ、首都メキシコシティ郊外(Getty Images)

メキシコ当局は17日、首都メキシコシティの西方に位置する町で成人とみられる10人の遺体を発見したと発表した。

地元警察によると、遺体は刃物で切り刻まれ、町のイベントホールの床下に隠されていたという。

警察は国内№2の麻薬カルテル「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」の傘下のギャングに属するとみられる構成員9人を逮捕し、取り調べの中で遺体が遺棄されているという情報を入手したと説明している。

逮捕された9人はライバルギャングとつながりのある女性を誘拐し、指を切り落としたと伝えられている。

地元メディアによると、9人が所属するギャングは「666」と呼ばれ、対立するギャングの構成員を生きたまま酸で溶かしたり、焼き殺したりする極悪集団だという。

イベントホールのコンクリートの床下で見つかった遺体は黒い袋に入れられていた。

大統領府の報道官は17日、「少なくとも10人の遺体が見つかったと報告を受けている」と述べた。

メキシコはシリアやアフガニスタンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつとされ、2006年頃から本格化した麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人と推定されている。

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