◎人身売買業者は中南米で集めた亡命希望者をメキシコ南部の人口の少ない地域から北に向けて移送する。
2021年1月18日/グアテマラ国境付近、米国への移住を希望する親子(Getty Images/AFP通信)

メキシコの検察当局は1日、グアテマラ国境付近で人身売買業者と思われる男が警察の停止令名を無視し、射殺されたと発表した。

事件は南部チアパス州とグアテマラの国境付近で1日未明に発生した。

チアバス州の検察庁は声明で、「死亡した運転手が運転していたピックアップトラックには国籍不明の移民と思われる5人が同乗していた」と述べている。

5人の身元と性別は明らかにされていない。

AP通信は警察筋の話を引用し、「警察官はトラックに停止を求めたが、車内の誰かが発砲したため、応戦した」と報じている。

またAPによると、トラックは北に向かっていたという。

事件現場近くでは警察に抗議するデモが行われ、パトカーが燃やされたと伝えられている。

メキシコ南部から陸路で米テキサス州などを目指すルートは、ボートでフロリダ州を目指すルートなどに比べると事故率が低い。

陸路を使用する人身売買業者は中南米で集めた亡命希望者をメキシコ南部の人口の少ない地域から北に向けて移送する。

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