◎当局は11日に男を拘束し、拳銃と弾薬を押収した。
ハイチ、故モイーズ大統領(Dieu Nalio Chery/AP通信)

中米ハイチの国家警察は13日、モイーズ(Jovenel Moise)大統領暗殺事件に関与したとされる男を拘束したと発表した。

当局によると、男は元上院議員のジョセフ(Joel John Joseph)被告の運転手を務めていたという。

国家警察はウェブサイトに掲載した声明で、「当局は11日に男を拘束し、拳銃と弾薬を押収した」と述べている。

それによると、男は首都プルトープランス郊外に潜伏していたという。警察は男の認否を明らかにしていない。

ジョセフ被告は昨年、ジャマイカで逮捕後、米国に引き渡され、殺人や共謀罪などで起訴された。

ジョセフ被告はハイチの著名な政治家のひとりで、モイーズ氏の政党と対立していた。有罪が確定すれば仮釈放なしの終身刑を言い渡される可能性がある。

ハイチ国家警察によると、事件に関与した容疑者少なくとも1人がジョセフ氏が暗殺計画を主導したと証言したという。

AP通信は昨年、情報筋の話として、「ジョセフ被告はモイーズ氏が暗殺される前に実行犯と会っていた」と報じた。

警察は暗殺事件に関与したとして、これまでに40人以上を逮捕している。その中には実行犯とされるコロンビア軍の元兵士18人が含まれている。

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