◎首都キングストンを含む複数の都市では先週から賃上げを求めるデモが続いている。
ジャマイカ、首都キングストン(Getty Images)

ジャマイカのホルネス(Andrew Holness)首相は17日、地元経済が回復しつつあることを受け、最低賃金を44%引き上げる予定であると発表した。

首相府によると、賃上げは6月に実施される予定。

ホルネス氏は16日午後の国会審議でこの計画を含む来年度予算案を公表し、喝采を浴びた。

ホルネス氏は演説の中で、「この賃上げは過去20年で最大規模となる」と語った。

首都キングストンを含む複数の都市では先週から賃上げを求めるデモが続いている。公立学校の教師は今週、大規模ストを決行し、学校を閉鎖に追い込んだ。

ジャマイカの経済はコロナの感染拡大による観光業の低迷、ウクライナ侵攻、食料や燃料価格の高騰で大打撃を受けたが、国際通貨基金(IMF)は先月公表したレポートで、同国の経済は回復基調にあるとした。

消費者物価指数(CPI)は10%台で推移しているものの、IMFは来年度中に5%まで低下すると予想している。

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