◎ギャングとみられる正体不明の武装集団は先週、バスで移動していた修道女6人に銃を突きつけ、車で拉致した。
2021年12月14日/ハイチ、首都ポルトープランス(Getty Images/AFP通信)

先週ハイチで誘拐された6人の修道女と他の2人が解放された。首都ポルトープランスの教会関係者が25日、明らかにした。

それによると、8人は24日遅くに解放されたという。

ギャングとみられる正体不明の武装集団は先週、バスで移動していた修道女6人に銃を突きつけ、車で拉致した。

修道女たちはポルトープランス郊外の聖アンナ修道会に所属しているとされるが、詳細は不明だ。

AP通信は取材に応じた教会関係者の話しとして、「全国の教会指導者たちはハイチにおけるギャング暴力の急増に対処しない政府を批判する書簡を送った」と伝えている。

ハイチの治安は2021年のモイーズ(Jovenel Moise)大統領暗殺と同年8月に西部で発生したM7.2の大地震で崩壊し、破壊と暴力が蔓延している。

ポルトープランスでは1年ほど前から複数の武装ギャングが地域の支配権をめぐって血みどろの抗争を繰り広げている。

ハイチ国家警察はコメントを出しておらず、修道女と他の2人が解放された経緯や身代金が支払われたかどうかは不明である。

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