◎ジャマティ政権の汚職事件の捜査や処理に関わった約30人の裁判官や検事が法的措置に直面し、国外逃亡を余儀なくされた。
グアテマラ、首都グアテマラシティ(shutterstock)

グアテマラの検察当局がCICIG(グアテマラ無処罰問題対策国際委員会)の元代表であるゴンザレス(Claudia González)氏を職権乱用罪で逮捕した。現地メディアが28日に報じた。

それによると、ゴンザレス氏は28日、首都グアテマラシティの裁判所前で記者団の取材に応じ、検察の主張を否定したという。

ゴンサレス氏は現政権下で法的措置に直面している元汚職対策検事や関係者数十人の弁護人を務めている。

ジャマテイ(Alejandro Giammattei)大統領は市民団体や一部の欧米諸国から組織的な汚職に関与したとして非難されている。

ジャマティ政権の汚職事件の捜査や処理に関わった約30人の裁判官や検事が法的措置に直面し、国外逃亡を余儀なくされた。

CICIGの最大の功績は2015年に内閣とともに辞任に追い込まれたペレスモリナ(Otto Perez Molina)元大統領の捜査だろう。

CICIGは12年間にわたり、政府の不正を捜査する特別検察庁を支援し、数十の犯罪ネットワークを解体すると同時に、複雑な汚職事件を処理した。

その後、CICIGはモラレス(Evo Morales)元大統領の捜査が行われていた2019年に任務を終えた。

米政府はグアテマラにおける反汚職対策の弱体化を厳しく批判し、昨年、汚職捜査を行った元検察官を追及していた現検事総長のビザを取り消した。

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