キューバ労働相が辞任「この国に物乞いはいない」と発言
キューバはパンデミック以来、史上最悪の経済・エネルギー危機に直面している。
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キューバのフェイト(Marta Elena Feito)労働相が議会委員会で「この国に物乞いはいない」と発言し、批判を浴びた後、辞任した。国営メディアが15日に報じた。
ディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)大統領はフェイト氏のこの発言を批判していた。
フェイト氏は14日、国営テレビが生中継した共産党の公聴会で「物乞いに見える人々を見たことはあるが、彼らの手や着ている服を見れば、彼らが物乞いに偽装しているだけだということが分かる…キューバに物乞いはいません」と証言した。
またフェイト氏は「彼らは適切な労働をせずに金銭を得るための手段を見つけたのです」と述べていた。
キューバはパンデミック以来、史上最悪の経済・エネルギー危機に直面している。
フェイト氏の発言はハイパーインフレと基本物資の不足が続き、人口の大多数が困窮し、日銭で生活する中、貧困層の怒りを煽った。
ディアスカネル氏は15日、「この問題に関する委員会の意見の一部には同意できない」と述べた。
フェイト氏は街角でフロントガラスを拭く人々を「酒代を稼ぐためにやっている」と指摘。ゴミを漁る人々を「税金を逃れる無許可のリサイクル業者」と呼んだ。
アロンソ(Joaquin Alonso)経産相は14日、議会の予算委員会で、24年の経済成長率がマイナス1.1%となり、19年以降、GDPが10%縮小したと語った。