◎キューバの経済はコロナウイルスの感染拡大による観光産業の縮小、ロシアによるウクライナ侵攻がもたらした世界経済の混乱により劇的に悪化。何十万人もの人々が出国し、米国を目指している。
2022年9月30日/キューバ、首都ハバナ郊外(Ramon Espinosa/AP通信)

キューバ共産党は23日、ガソリン代と電気料金の値上げか、配給物資の削減を検討していると明らかにした。

ディアスカネル(Miguel Díaz-Canel)大統領は国会演説で、「我が国のGDPは今年、1%から2%縮小し、インフレ率は約30%で高止まりしている」と語った。

その後、大統領府の報道官はSNSに声明を投稿。「政府は現在、ガソリン代と電気料金の値上げか、配給の削減を検討している」と書き込んだ。

首相府の報道官も声明を発表。「ガソリン、電気、ガスの値上げか、食料などの配給を減らすか、どちらかを選択しなければならないだろう」と説明した。

キューバの経済はコロナウイルスの感染拡大による観光産業の縮小、ロシアによるウクライナ侵攻がもたらした世界経済の混乱により劇的に悪化。何十万人もの人々が出国し、米国を目指している。

国営テレビによると、首都ハバナのガソリンスタンドにできていた長蛇の列は最近短くなったという。

ディアスカネル氏の発言後、SNSには「今のうちに給油を済ませておこう」という投稿が多数寄せられている。

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