キューバGDP、5年連続で縮小、経済危機続く

輸入依存型のキューバの外貨収入は近年、米国の制裁により約30%減少。食料、燃料、医薬品、農業や製造業の原材料不足を引き起こしている。
中米キューバ、首都ハノイ(ロイター通信)

中米キューバの経産相は14日、同国の経済危機は改善の兆しを見せていないと述べた。

アロンソ(Joaquin Alonso)経産相は議会の予算委員会で、24年の経済成長率がマイナス1.1%となり、19年以降、GDPが10%縮小したと語った。

またアロンソ氏は「米国の制裁強化と複雑な国際情勢を考慮すると、今年中の改善の見込みはほとんどない」と述べた。

トランプ(Donald Trump)米大統領は先月末、キューバに対する制裁を再導入する覚書に署名した。

輸入依存型のキューバの外貨収入は近年、米国の制裁により約30%減少。食料、燃料、医薬品、農業や製造業の原材料不足を引き起こしている。

燃料と設備の不足により計画停電が常態化。長い時は1日16時間以上の停電することもある。

アロンソ氏によると、農業、畜産業、鉱業は過去5年間で53.4%縮小。製造業は23%縮小したという。

アロンソ氏は「制裁の強化、金融の流れに対する激しい弾圧、国際取引の障害がサプライヤーへの支払いを妨げた」と強調した。

SHARE:
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします