コスタリカ野党議員の米国ビザ取り消し、中国共産党とのつながり理由に

カストロ議員は声明で、中国共産党との関係を否定し、チャベス大統領と連携するメディアが偽情報を流していると主張した。
コスタリカ、首都サンホセ、国会議事堂(Getty Images)

中米コスタリカ議会の野党議員は10日、在米国大使館から、中国共産党との接触を理由に自身のビザ(査証)が取り消されたと通知を受けたと明らかにした。

カストロ(Vanessa Castro)議員は声明で、中国共産党との関係を否定し、チャベス(Rodrigo Chaves)大統領と連携するメディアが偽情報を流していると主張した。

またカストロ氏は自身が知る前に米国ビザが取り消されたことをメディアの報道で知ったと明らかにした。

カストロ氏は米国ビザが取消されたと表明したコスタリカの要人の一人である。その中には野党党首、チャベス氏が不満を抱く判決を下した最高裁と憲法裁の判事2人も含まれていた。

カストロ氏は声明で、「米・コスタリカ間の自由貿易協定や麻薬密売組織に対する共同パトロールなど、米・コスタリカ間のイニシアチブを支持してきた」と強調した。

在米国大使館はビザ取り消しについてコメントしていない。

コスタリカの元大統領でノーベル平和賞受賞者のオスカル・アリアス・サンチェス(Oscar Arias Sánchez)氏は4月、米国が説明なしに自身のビザを取り消したと明らかにした。

サンチェス氏は米国がウクライナでの戦争、米国と中国との貿易紛争、ガザの状況に関するコメントを好まなかったのかもしれないと推測した。

SHARE:
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします