コスタリア最高裁、議会に大統領の免責特権はく奪求める
コスタリカの憲法は大統領が私的な行為で訴追されることはないと定めている。
.jpg)
中米コスタリカの最高裁判所は1日、議会(一院制、定数57)に対し、チャベス(Rodrigo Chaves)大統領の免責特権を剥奪し、汚職容疑で裁判を受けさせるよう求めた。
コスタリカの憲法は大統領が私的な行為で訴追されることはないと定めている。
チャベス氏は親しい関係者に有利なコンサルティング契約を付与したとして非難されているが、不正行為を否定している。
最高裁は賛成15-反対7でチャベス氏の免責剥奪を国会に求めることを決めた。
検察庁は先月末、不正な選挙資金調達に関する起訴状を提出し、最高裁に対し、チャベス氏の免責特権を剥奪し、裁判にかけるよう求めた。
最高裁が現職大統領の免責権を剥奪する請求を認めたことはない。最終的な決定権は議会にある。
チャベス氏は64歳。世界銀行でキャリアを積み、2019~20年まで財務相を務め、22年5月に大統領に就任した。
検察はチャベス氏が中央アメリカ経済統合銀行(CABEI)が資金提供した3万2000ドルの契約の一部を、自身の顧問が関与する企業に担当させ、資金を不正使用したとみて捜査している。
最高裁は1日、この疑惑に関連して、チャベス政権の元首席補佐官を裁判にかけるよう命じた。
この事件は2023年、チャベス氏がこの疑惑について議論している音声データを地元メディアが報じた後に表面化した。