◎カリブ海は世界で最も観光業に依存している地域のひとつである。
2020年7月20日/プエルトリコ自治連邦区、サンフアンの商店街(Getty-Images/AFP通信)

カリブ海観光局は7日、米領プエルトリコやオランダ領キュラソー島などの観光客数が前年から大幅に増加したと発表した。

同局によると、カリブ海諸国の昨年の観光客数は2800万人を超え、2021年から50%以上急増したという。

同局はバルバドスの首都ブリッジタウンで記者会見を開き、「コロナウイルスの感染拡大で壊滅的な被害を受けた観光業にスポットライトが当たっている」と喜びを表明した。

同局によると、この地域を訪れた米国の昨年の観光客数は約1460万人で、2021年から300万人増。米国人がこの地域の観光業を押し上げた。

欧州の観光客数は520万人でほぼ倍増。カナダの観光客数は期待されたほど回復せず、約210万人だった。

カリブ海は世界で最も観光業に依存している地域のひとつである。各国の政府、観光業界、地元企業は訪問者の増加を祝った。

プエルトリコ観光局の広報担当はSNSに、「カリブ海の観光業はコロナがもたらした混乱に打ち勝ち、以前の成長軌道を取り戻すことできる」と投稿した。

プエルトリコ、ドミニカ共和国、米領ヴァージン諸島を含む6つの島と国がコロナ前の観光客数を上回った。

クルーズ船の利用者も急増し、2021年の約5倍、1920万人がこの地域を訪れた。カリブ海観光局は2019年に記録した3040万人を超えるべく、各国政府に観光・サービス業を支援するよう要請している。

ギャングの暴力や政情不安の影響で人口の20%以上が国外に逃亡したハイチを除き、ほぼすべての地域で観光客数の増加が報告された。

カリブ海観光局は今年の観光客数について、昨年比で最大15%増と見込んでいる。これを達成すれば、コロナ以前の数を上回ることになる。

2019年の観光客数は約3200万人、パンデミックが始まった翌年は65%減少した。

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