◎ボートには32人が乗船し、このうち16人が救助された。
2020年10月9日/米領プエルトリコ沖、亡命希望者と米沿岸警備隊(U.S. Coast Guard/AP通信)

カリブ海の島国アンティグア・バーブーダの国境警備隊は28日、同国の北西約60kmの地点でボートが転覆・沈没し、3人が死亡、13人が行方不明になっていると発表した。

国営メディアによると、ボートには32人が乗船し、このうち16人が救助されたという。

アンティグアの国境警備隊と国防軍が救助活動に当たっている。報道によると、救助された人々はアフリカの移民とみられるが、詳細は不明。

国防軍の報道官は国営メディアの取材に対し、「ボートに乗っていた人々の目的地と身元を調査している」と語った。

AP通信は関係者の話を引用し、「救助された16人は首都セントジョンズの郊外にある移民センターに移送される」と報じている。

カリブ海で保護される移民の大半は中南米の亡命希望者である。人々はベネズエラ、プエルトリコ、ニカラグアなどから頼りないボロボロのボートに乗り込み、米国を目指す。

中南米の主要亡命ルートは陸路である。AP通信によると、米国に海路で不法入国を試みる移民は陸路の10分の1に満たないという。

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