◎ジンバブエは貧困、暴力、差別、その他の様々な問題に悩まされており、国民の不満は日に日に高まっている。
2022年3月26日/ジンバブエ、首都ハラレの投票所、野党党首のネルソン・チャミサ氏(Getty Images/AFP通信)

ジンバブエの野党党首は28日、週末に行われた補欠選挙の地滑り的勝利を祝い、この勝利を来年の総選挙に活かしたいと述べた。

地元メディアによると、ネルソン・チャミサ党首率いる「変革のための市民連合(CCC)」は争われた28議席中19議席を獲得したという。

チャミサ党首は28日の記者会見で、「この国の選挙には根本的な改革が必要だ」と訴えた。「暴力、脅迫、有権者名簿の信頼性、公平性、投票と集計の公平かつ厳正な管理など、選挙と有権者の権利を脅威から守らなければなりません...」

またチャミサ党首は警察が何度も選挙集会を妨害したことを厳しく非難した。昨年2月にはCCCの集会を機動隊が急襲し、1人が死亡、20人以上が負傷する事態に発展した。

ジンバブエは1980年にイギリスから独立して以来、ZANU-PF党が政権を握っている。

37年間国を統治したロバート・ムガベ氏は2017年の軍事クーデターで失脚し、翌年総選挙が行われた。チャミサ党首は大統領選に立候補したが、ZANU-PF党のムナンガグワ氏に敗れた。

ジンバブエは貧困、暴力、差別、その他の様々な問題に悩まされており、国民の不満は日に日に高まっている。

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