◎リチウムは主に自動車、スマートフォン、コンピューターなどの電子機器類に使われる非常に価値の高い鉱物である。
電子機器類(Getty Images)

ジンバブエ政府は29日、リチウムの輸出を禁止すると発表した。

政府報道官は声明で、「リチウムを国内で加工せず輸出することで年間17億ユーロもの損失が出ている」と明らかにした。

リチウムは主に自動車、スマートフォン、コンピューターなどの電子機器類に使われる非常に価値の高い鉱物であり、「ホワイトゴールド」と呼ばれている。

その取引価格はこの2年で1100%も値上がりした。

ジンバブエはアフリカ大陸最大のリチウム産出国であり、政府によると、世界の需要の20%をまかなえるほどの量を保有しているという。

同国は世界最大のリチウム輸出国のひとつになる可能性を秘めているが、政府は「多国籍企業にリチウム製品の生産を独占させるのではなく、地場産業を発展させるべき」としている。

これが成功すればジンバブエの経済は大きく変わるかもしれない。

他の鉱物資源の豊富なアフリカの国々と同様、ジンバブエは何十年もの間、原材料の鉱物を多国籍企業に採掘させ、それを加工することを許してきた。

ジンバブエで鉱物を採取している開発省たちはリチウムを違法に掘り出し、密輸する鉱山労働者を取り締まると約束している。

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