◎ジンバブエは金、石炭、ダイヤモンドの産出国であり、鉱山での崩落事故が多発している。
コンゴ民主共和国の金鉱山(Africanews/Moses Sawasawa/AP通信)

アフリカ南部・ジンバブエの金鉱山で崩落事故が発生し、少なくとも6人が死亡、15人が地下に閉じ込められている。国営メディアが9月30日に報じた。

それによると、事故は首都ハラレの西方約100キロに位置する町の鉱山で29日に発生。34人の鉱夫が崩落に巻き込まれ、13人が自力で脱出したという。

国営テレビは関係者の話しとして、「陸軍と警察の合同チームが24時間体制で救助活動に当たっている」と伝えた。

警察は今のところ声明を出していない。

ジンバブエは金、石炭、ダイヤモンドの産出国であり、鉱山での崩落事故が多発している。

同国にはアフリカ最大のリチウム鉱床もあり、世界の注目を集めている。

地元メディアによると、鉱物が豊富な国立公園、放棄された鉱山、河川などは貴重な鉱脈を見つけようとする人々で常にごった返している。

ジンバブエはこの20年、通貨危機、産業閉鎖、失業者の急増などに苦しんできた。

地元の人権団体や活動家はかつて「アフリカの未来」と称されたジンバブエの経済が崩壊したのは政府の怠慢と汚職のせいと非難している。

一方、与党・ZANU-PF(ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線)のムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa、80歳)大統領は人権侵害の疑いで米国から課された制裁が経済崩壊を助長したと主張している。

ジンバブエ・ドルの信頼は2008年の歴史的なハイパーインフレでその価値が一掃されて以来、低迷し続けている。インフレ率は世界記録とされる50億%に達し、政府が発行した100兆ジンバブエ・ドル紙幣は伝説となった。

スポンサーリンク