◎これは全受刑者の5分の1に相当する。
ジンバブエの刑務所(Getty Images)

ジンバブエで18日、ムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)大統領の恩赦により、全国の受刑者4270人が釈放された。

大統領府によると、これは全受刑者の5分の1に相当するという。

矯正局は声明で、「大統領令により、4270人の受刑者が釈放された」と述べている。また同局は恩赦をムナンガグワ政権の「崇高な試み」と呼んだ。

地元メディアによると、同国の刑務所の収容能力は約1万7000人。恩赦前の収容人数は2万2000人以上で、今回の恩赦により、過密状態が解消されたという。

恩赦の対象となったのは終末期の患者や刑期の4分の3以上を終えた者など。殺人、強盗、反逆罪、公序良俗違反などで服役している者は除外された。

矯正局は国民に対し、釈放された受刑者を受け入れるよう呼びかけた。

報道によると、対象者は18日に釈放され、今年8月に行われる総選挙にも投票できる予定だという。

ムナンガグワ政権はインフレ、貧困、慢性的な停電など、多くの問題に悩まされている。

ジンバブエ・ドルの信頼は2008年の歴史的なハイパーインフレでその価値が一掃されて以来、低迷している。インフレ率は世界記録とされる50億%に達し、政府が発行した100兆ジンバブエ・ドル紙幣は伝説となった。

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