◎2月27日に行われた野党の政治集会中に乱闘が勃発し、少なくとも1人が死亡、数人が負傷した。
2022年2月20日/ジンバブエ、首都ハラエで行われた政治集会、野党党首のネルソン・チャミサ氏(Tsvangirayi Mukwazhi/Getty Images/AFP通信)

2月28日、アフリカ南部ジンバブエの地元メディアによると、27日に行われた野党の政治集会中に乱闘が勃発し、少なくとも1人が死亡、数人が負傷したという。

ミッドランズ州の警察は28日の記者会見で、「野党党首ネルソン・チャミサ氏に反対する与党支持者がナタ、槍、石で武装し、集会に突撃した」と明らかにした。

チャミサ氏は同州のクウェクウェ市で2023年の大統領選挙に向けた政治集会を開催していた。

警察の報道官は1人の死亡を確認し、これまでに少なくとも16人を逮捕したと述べた。

チャミサ氏は28日、「流血を望む人々が集会を襲撃した」と記者団に語り、与党ZANU-PF党を非難した。

政府報道官は与党支持者が集会を襲撃したという警察の発表を否定している。

ジンバブエの野党は長年、与党支持者と一部の過激な治安部隊による攻撃や嫌がらせの対象になってきた。26日に開催された別の集会では治安部隊が数百人の参加者に催涙ガス弾と放水砲を使用し、チャミサ氏の応援をやめるよう命じたと伝えられている。

与党ZANU-PF党は2017年の軍事クーデターの翌年に行われた総選挙で勝利した。チャミサ氏は大統領選に立候補したがエマーソン・ムナンガグワ大統領に敗れた。

40年近く国を統治した故ロバート・ムガベ前大統領はチャミサ党首を支持していた。

44歳の弁護士兼牧師であるチャミサ氏は先月新党を結成し、今月初めに初の政治集会を開催した。

次の議会選と大統領選は2023年に行われる予定である。

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