◎ジンバブエはボツワナに次ぐ世界第二位のゾウの生息地で、約10万頭が生息している。
2015年10月1日/ジンバブエの国立公園、アフリカゾウ(Getty Images/AFP通信)

ジンバブエ政府は10日、アフリカゾウに襲われる事故が急増していると発表した。

報告によると、今年に入ってすでに60人がアフリカゾウに襲われ死亡したという。

ジンバブエはボツワナに次ぐ世界第二位のゾウの生息地で、約10万頭が生息している。

他国のアフリカゾウは象牙を狙う密漁者の攻撃にさらされ個体数を減らしているが、ジンバブエの個体数は年5%増加しているとされる。

政府の広報担当であるマングワナ(Nick Mangwana)氏はツイッターに、「アフリカゾウは草原を移動し、植物を食べ尽くし、人間の生活圏に侵入する」と投稿している。「人々は反撃を余儀なくされ、その過程でアフリカゾウを攻撃し傷つけます...」

マングワナ氏によると、負傷したゾウは攻撃的になり制御不能に陥るという。「ケガを負ったゾウは人間に襲いかかります...」

同国で昨年アフリカゾウの攻撃を受け死亡した人は72人だった。

ジンバブエの公園・野生生物管理局の広報担当はAFP通信の取材に対し、ゾウの個体数を減らさなければ死亡事故は続くという見方を示した。「水と緑が枯渇する乾季は特に危険です。ゾウの群れはより攻撃的になるでしょう」

広報担当によると、人間の生活圏に近づく恐れのあるゾウは駆除する必要があり、レンジャーが配備されたという。

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