◎女性の性欲をコントロールするためと信じられているこの誤った慣習は重篤な出血を引き起こし、死に至ることさえある。
朝日を浴びる女性(Getty Images)

国連児童基金(ユニセフ)は8日、2億3000万以上の女性と女児が女性器切除(FGM)を受けており、そのほとんどがアフリカで行われていると明らかにした。

それによると、過去8年間で約3000万人が女性器切除を受けたという。

ユニセフは国際女性デーに公表したレポートの中で、「女性器切除を経験する女性や女児の割合は減少しているものの、この慣習を根絶するための努力は急速に増加する人口に追いついていない」と警告した。

またユニセフは「女性器切除の慣習は減少しているが、まだ足りない」と強調した。

女性の性欲をコントロールするためと信じられているこの誤った慣習は重篤な出血を引き起こし、死に至ることさえある。

主にアフリカの少女たちは乳幼児期から思春期までの幅広い年齢でこの処置を受けている。

それがもたらす長期的な障害には尿路感染症、月経障害、痛み、性的満足度の低下、出産合併症などがあり、うつ病、自尊心の低下、心的外傷後ストレス障害 (PTSD)などを引き起こす可能性もある。

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