◎ブルキナ軍を支援するボランティア民兵が子どもを含むフラニ人数十人を殺害したと主張している。
2022年10月21日/ブルキナファソ、首都ワガドゥグー、大統領代行に就任したトラオレ大尉(Getty Images)

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は7日、ブルキナファソの北西部で少なくとも28人の遺体が見つかった事件について、軍事政権に速やかに透明性のある調査を行うよう要請した。

この事件は先月、北西部の牧畜民フラニ人が多数派を占める地域で確認された。

テュルク(Volker Türk)高等弁務官は声明でブルキナ軍に対し、「調査が迅速、徹底、公平、かつ透明であることを保証し、地位や階級にかかわらず、事件に関与した個人の責任を追及するよう求める」と要請した。

またテュルク氏は犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、軍に必要な支援を提供するよう求めた。

地元の人権団体によると、ブルキナ軍を支援するボランティア民兵が子どもを含むフラニ人数十人を殺害したと主張しているという。

フラニ人は西アフリカで長年暴力を振るってきたイスラム過激派を支援していると疑われており、軍や地元民兵の標的にされることが多くなっているようだ。

OHSHRは昨年、ブルキナ軍が民兵の武装強化を認めたり、虐待を黙認している可能性があることに懸念を示していた。

OHCHRは7日付けの声明で、「国際人権法や人道法を鑑みた民兵の訓練、治安部隊による効果的な指揮・監督、民兵の包括性と透明性を確保することが急務である」と述べている。

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