◎M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴで初めて検出された。
2024年8月10日/コンゴ民主共和国、首都キンシャサ郊外の医療キャンプ(Getty Images)

アフリカ東部・ウガンダがM痘(エムポックス)の侵入を防ぐためにコンゴ民主共和国との国境の監視を強化している。保健省が20日、明らかにした。

それによると、同国のM痘感染者は7月下旬に確認された2人のみ。この2人も病院で治療を受け、完治している。

保健省はコンゴ国境沿いの20以上の地区を高リスク地域に指定。国境の監視を強化し、この地域で働く医療従事者に対し、疑わしい症例を確認した場合は速やかに隔離措置を取るよう求めている。

M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴで初めて検出された。

重症化リスクは低く、感染者の大半は数週間で回復する。

死亡率は地域の医療体制によって異なるが、概ね1~3%ほど。潜伏期間は7~21日で、ほとんどの患者が10~14日で発症する。

世界保健機関(WHO)は先週、コンゴを含むアフリカ中央部と西部でM痘感染者が急増していることを受け、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。

ウガンダ保健省によると、同国はWHOと連絡を取り合い、国の対応計画の一環として、M痘ワクチンを輸入する準備を進めているという。

コンゴで最初に確認された変異株の死亡率は標準型より高く、3.5~3.6%となっている。

アフリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、今年M痘患者が確認された国は13カ国。全患者と死者の96%以上がコンゴで報告されている。感染者は先週時点で1万4000人超、死者は524人となっている。

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