◎民主同盟軍(ADF)はウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばからコンゴ民主共和国の北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。
2022年12月13日/ウガンダ、首都カンパラ郊外(Getty Images/AFP通信)

ウガンダ西部の集落がイスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」の襲撃を受け、市民少なくとも3人が処刑された。陸軍が26日、明らかにした。

それによると、ADFは西部カムウェンゲ地区郊外の集落を襲撃し、高齢の女性と子供2人を焼き殺したという。

ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばからコンゴ民主共和国の北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。

コンゴ・ウガンダ連合軍とADFは戦争状態にある。

ウガンダ西部では1週間前にもADFによるテロ攻撃が発生し、市民10人が虐殺されている。

AFP通信は目撃者の話しとして、「テロリストは老婆と子供2人を民家に閉じ込め、火を放った」と伝えている。

一部の地元メディアはADFが若い女性を数人拉致したと報じている。

陸軍の報道官はフェイスブックに声明を投稿。「テロリストを追跡している」と書き込んだ。

また報道官は非武装の市民が犠牲になっていることについて、「自治体と地元民兵も卑怯なテロリストを倒す陸軍の掃討作戦に参加している」と述べた。

ADFはウガンダだけでなくコンゴでもテロ攻撃を繰り返している。今年6月にはウガンダ西部ブウェラの学校で42人が虐殺された。

米国務省は今年3月、ADFのリーダー、ムサ・バルク(Musa Baluku)の逮捕につながる情報に最大500万ドルの報奨金を出すと発表。同省はバルクを2021年に特別指定国際テロリストに、ADFをテロ組織に指定している。

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