◎デモ隊は市中心部の道路でタイヤを燃やし、車両の通行を妨害した。
ウガンダ東部ジンジャで25日、インフレに抗議するデモが行われ、数百人が政府に抗議した。
ジンジャはケニア国境に近い東部の要衝である。
地元紙デイリー・モニターによると、デモ隊は市中心部の道路でタイヤを燃やし、車両の通行を妨害したという。
デモを主催する団体は声明で、「我々は自国通貨の価値を下げているインフレに抗議するため、全国民に3日間自宅にとどまるよう求める」と述べた。
一方、東アフリカ地域の地域経済共同体「政府間開発機構(IGAD)」は24日、一部の国でクーデターや陰謀が計画されている可能性があると警告した。
ウガンダ政府はデモを非難し、「主催団体は政権交代を引き起こすための大衆蜂起を計画している」と主張した。「これらは非合法かつ違憲であり、決して許されません...」
地元メディアによると、首都カンパラのガソリン小売価格はリッター1.7ドル(232円)を超え、地方都市の価格はさらに高騰しているという。
カンパラの主要道路はラッシュアワーになると頻繁に渋滞が発生するが、地元メディアによると、ここ数週間はガラガラの状態が続いているという。ガソリン価格の高騰で自家用車を使う人が減ったためとみられる。
ウガンダのムセベニ(Yoweri Museveni)大統領は近隣諸国で導入されている上限価格設定を否定し、代わりに最低賃金を引き上げ、主食であるトウモロコシ粉の購入に補助金を割り当てている。
1986年から同国を統治するムセベニ氏はアフリカを代表する権威主義者のひとりだが、表向きは民主的な選挙で再選している。
ムセベニ氏はロシアのウクライナ侵攻がインフレを引き起こしたと非難し、国民に忍耐を求めている。
ムセベニ氏は最近、「パンの代わりにキャッサバを食べよう」と演説し、批判を浴びた。「国民食キャッサバを育て、食べ、丈夫な体を手に入れましょう」
キャッサバはトウモロコシに次ぐアフリカ第二の主食で炭水化物やビタミンCなどを豊富に含む。専門家によると、キャッサバは優れた食材だが、そればかり食べていると飽きてしまう。