◎エボラウイルスはリスクグループ4に該当するウイルスのひとつで、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。
ウガンダの医療従事者(Getty Images)

ウガンダ当局は22日、新たに6人がエボラウイルスに感染したと発表した。これで公式に確認された感染者は7人となった。

エボラウイルスはリスクグループ4に該当するウイルスのひとつで、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。感染者の血液、臓器、体液に直接触れることで感染する。

地元の日刊紙は当局者の話を引用し、「この数日で少なくとも12人がエボラウイルスに感染し死亡したとみられる」と報じたが、事実か否かは不明。

政府は今週、中部ムベンデ県で男性1人がエボラ出血熱で死亡したと発表した。ウガンダでエボラの死者が公式に確認されたのは2019年以来3年ぶり。

保健省の報道官は22日に記者会見で、「この流行はムベンデ県郊外の小さな村で9月の初め頃から始まったようだ」と説明した。

報道官は国民にパニックを起こさないよう呼びかけ、「保健省は過去の経験を活かして今回の流行に対処する」と述べた。

保健省によると、ムベンデ県のコロナウイルス関連施設はエボラ検査所に変更されるという。

報道官は「コロナで使用した医療インフラを必要に応じてエボラ管理センターに置き換える」と説明した。

ウガンダはエボラの感染拡大を何度も経験している。2019年には少なくとも5人が死亡したものの、世界保健機関(WHO)と政府の合同チームが感染を抑え込んだ。

ウガンダの隣国コンゴ民主共和国でも先月、エボラの新規患者が確認された。

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