◎サイード大統領は今年3月、議会を解体した。
2021年9月18日/チュニジア、首都チュニス、カイス・サイード大統領の統治に抗議するデモ(Riadh Dridi/AP通信)

チュニジアの現地メディアは17日、サイード(Kais Saied)大統領を公の場で批判した反対派グループのひとりが禁固5カ月の実刑判決を言い渡されたと報じた。

この男性は昨年、軍事法廷で裁判官と口論になり、「軍隊の尊厳を傷つけた罪」で逮捕、起訴された。

男性の弁護士はAFP通信の取材に対し、「軍事法廷は暴行罪で禁固5カ月を言い渡した」と語った。「即日控訴しました...」

暴行事件の詳細は明らかにされていないが、地元メディアによると、この男性を含むサイード大統領の統治に反対するグループは昨年、何かしらの事件を起こしたとされる。

サイード大統領は昨年7月、政府のコロナ対策と経済政策の失敗を非難し、当時の首相を解任したうえで議会を一時的に停止し、自分の権限を強化した。

サイード大統領の方針に反対する勢力は各地で抗議デモを行っているが、多くの国民が汚職の撲滅を約束し、利権に興味を示さないリベラルなサイード大統領を支持しているように見える。

サイード大統領は今年3月、議会を解体した。議会選は12月に予定されている。

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